こんな台風の日に

結局悩んでるうちはだめなのだ。台風のなか家を飛び出しては、野菜たっぷりタンメンの麺少なめを結局全部食べきれないで見つめている。誰にもなにも止められてはいなくて、それでうずくまるだけならばその程度のものなのだと自分に投げ掛ける。しいたけさんの言葉がよぎる。更新された月曜日よりももっと切実さが増している。
“何かを達成するにしろ、自分のペースをつかむにしろ、苦しいところからも目を背けないでやり抜こうとしています。それで、ちょっと変なアドバイスになってしまうのですが、今週の射手座はなるべく「騒いでいる」のがいいと思います。というのは、あなたはたまに自分に対して自分で挑発するようなところがあるのです。「何? これぐらいで負けるの? 私」とか。”
“キツいと感じたら「逃げる」ことも今週は必要になります。逃げるって具体的にどういうことなのかというと、「誰かを喜ばせる回答や姿勢を見せないこと」なのです。「何でそんなことをやっているの?」と聞かれてうまく答えられないことをやると、自分の力は回復していきます。人にとって「役に立つことだけ」を長時間やっていると、自分の力は落ちていきます。”
あたしはどこへ向かっている? 踏みしめた足元だけをじっと見つめながら、どこにでも行けてしまうことがすこしだけこわくなっている。あたしは昔からそうだった。どこへでも行きたい!ってふらふら気ままに歩きまわっては、いつしか「ここにいな」って言ってほしくなったりしてさ。それなのに、次はほんとうに大切なのは「ここにいな」で与えてもらう場所じゃないんじゃん!って。自分の居場所くらい自分でつくれよって。あんた、気づくのが遅いよ。
とろとろのたまごとふやふやのお肉。こころにはなんにも届かないまま、食べたものがただ胃のなかに落ちていくような気がした夜のこと。いろんな言葉のあとに「いまはね」とつけてしまうようになって、それは本当のことなんだけど、さすがに反省している。「いまはね」はとってもきれいだし、残酷だなと思う。いろんな不安なことがあるし、いろんなうれしいこともある。ずっと抱えている感情も、初めて知る感情もある。閉ざされた部分と、開かれた部分をただ手探りで感じとることしかできない。
あーあー、ええっと、最近のたのしいこと! やってきたことが無駄じゃなかったなって思えたこと。友達が自転車で10分のところに越してきておもしろい。別の友達のアイコンが、あたしが撮った友達の写真になっていてうれしくなった。夜道でカップ麺を食べていて、その写真を見るたびにあの8月最後の日を思い出せる。あたしの大切なものが、あたしだけのものではなくなっていく安心感。受け取ったプレイリストをなんども繰り返す。そのたびに、どこか遠くに連れ出してもらっているような気持ちになる。どこまでも行けそう。そう思えるたくさんの夜のこと。

こんな台風の日にわざわざ?って思う。思うけど、とりあえず一歩だけでも進んでみるぜって。だってそのほうがきっと忘れないと思うし。こんな台風の日にわざわざ、だからだよ。

そう意気込みながら入った不動産屋さん。担当してくれた人とげらげら笑いながら家を探しておもしろかった。あたしに住める家がこんなにもある!とうれしくなって、ふと「なんか面倒な気持ちというか、ぜんぶが億劫だったけど元気になりました」と伝えていた。帰り際、その人が自分の話をすこししてくれて、いろんな人がいろんな、それぞれの人生を抱えて生きているのだなと思った。それがなんだかきっと励ましてくれているのかなとも思えて、たくさんのやさしさが世の中にはあるのだなとほっこりした。
誰かとか記憶とか、その他のあらゆる何かとか。そんなことは置いておいて、あたしがあたしの意思で選んでやるぜ!となぞに強気になっている。きっとすてきな暮らしが見つかる。きっと、新しいまちですてきな始まりを見つけられる! こんな台風の日に、二つ返事で約束してくれた友達と飲みにいく!

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