本当はちがうんだ日記
さもあったかそうな「紅茶花伝」がずるい。さもあったかそうすぎるだろう。風邪の前兆、がんがん痛い頭を抑えながら、倹約お弁当生活のわたしが自販機で飲み物を買うんだと意気込んで手に入れた紅茶花伝はまったくあったか~くなく、つめた~いものだった。というか自販機で飲み物を買うだけでなんでこんなにも意気込む必要がある?そしてなんでこんなにも自販機に慣れていない?「季節限定」「紅茶花伝」「ショコラ香るロイヤルミルクティー」逆になぜあったか~くないのだ?わたしの「あったか~い飲み物でホッと一息」はどこへ消えた? 戸惑いを隠せないまま、本当はちがうんだ、本当はちがうんだ、とこころで唱えるばかりです。
くだらないものもの。あほらしいものもの。あほな人のことが好き。あほなものものを、丁寧にその人らしい手段で伝えられる人はもっと好き。あほは至高だ。
わたしも伝えたい。バイト先の守衛室、通行証を返却するときに香ったペヤングの匂い。電車でどこからともなく漂ってくる餃子の気配。冷奴のことを「ひややつ」と呼んでいた人の話を盗み聞いて以来、こころで「ひややつ」と呼んでいること。わたしはまだまだ未熟者なのでどうあがいても、一貫して食いしん坊なことしか伝えられない気がするね。無念なり。
書いている間にでもせめてぬるくなれと、つめた~い紅茶花伝に念を送っていたけれど。無念なり。
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