「どこに向かっていくんだろう? 何を探しているんだろう?」
暮れていく夕日と街灯が重なりあって、今日もあたりがオレンジに染まっていくのを窓から見ていた。なんというか、見失っていた、もしくはあきらめようとしていたこころを一度取り外してカチッとはめ直してもらった感じ。それで再起動したら、急にジェットコースターみたいに動き出して次はからだが振り落とされそう。
昨晩、すこし家の外に出て音楽を聴きながらスマホを開くと、オレンジがにじんでいった。だいたい、泣かない、とか、泣いてたまるもんかとか、あー泣きそうって思っているうちにそうなってしまうことが多いのに、昨日はあまりに無意識で、自然で、びっくりしてしまった。それくらいうれしかった。ああ、いつだってこころもからだもせわしないものだね。布団の中からもオレンジの光が見える。なんとなく、ちゃんと寝て起きて、あったかい布団を這い出すことから始めようと思う。
チャットモンチー「真夜中遊園地」
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