「僕たちはそれでも明日を夢見て眠るしかないんです」

自分のプレイリストで好きなところは、「心機一転 何もかも春は転んで起き上がる」から始まるところ。引っ越し前日の今朝、鍵を受け取りに行く途中で聴きはじめて泣きそうになってしまった。もっと地獄だとよかった。耐えられないくらい泣きわめいて苦しむような、もっと昔のあたしだったら楽だったのに。当然のことだったのに。いまはちがう。いまはあたしが選んでそうしている。だからめちゃくちゃ不安にもなるけれど、何をしても自由なんだしいいよね。物事を複雑にしているのは自分の頭でしかない。複雑なことは何もない。大切にしたいことをちゃんと大切にする、すきなことだけを集める、自分で決める。
風で舞う新宿中央公園の木の葉を眺めながら、手紙を書こうと思った。思えばあたしの日記はいつも手紙だった。「目を見て言えないことを書きました」とはそういうことだった。こんな日が来るなんてまだ思ってもみなかった頃につくったプレイリストなのに今日のためにあるようでぐっとこらえながら帰ってきた。

「僕たちはそれでも 明日を夢見て眠るしかないんです
あの涙とこの古傷と風と共に舞いながら」

andymori「スパイラル」

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