“こころを守りたいときに”と聞いて
今日は向日葵がたくさんこっちを向いていた。帰り道、乗り換えでお花屋さんの前を通りすぎるたび、マスクをつけているのをいいことにこっそり笑顔になっている。
この夏はぜったい島に行くんだから。たぶん。きっと懐かしい大好きな小説携えて。そんで帰ったらバッチバチに強くなってやるんだから。そう意気込んでいたら友達から連絡が来た。 え、一人旅の途中でちょっとだけ瀬戸内で待ち合わせ? そんな偶然ってある? いっそみーんな(といってもめちゃくちゃ友達少ないけど)集合して遊んだり遊ばなかったりしたいね。
去年の夏、“こころを守りたいときに”と聞いて、出張の足で向かった男木島。瀬戸内国際芸術祭目当てでもあったけど。一人旅はいつもちょっとのこわさとドキドキでそわそわしてしまうけど、着くなり突然の大雨に降られて、最後に行く予定だった男木島図書館に走って向かった。一息ついてトナカイさんの展示を見て、カレーを食べたり(これがとても美味しかった)、懐かしい本を開いたりしていると雨は上がっていて。図書館を出て坂を下ると、目の前にでっかい向日葵が自由奔放に咲き乱れていてとてもよかった。
あとは、道すがら出会ったおじいちゃんがその場でイチジクをもぎとってくれて、一緒に食べた。その時に聞いたタコツボ漁の話。帰路で食べたタコめしのお弁当。
日常の中のシーン一つ一つを切り取っては大切にしていきたい。通りすぎる瞬間や場所にいろんな想いをそっと隠しながら生きていきたい。誰かとわかりあいたい一方で、わたしだけにしかわからないことがあるということが、わたしの救いにもなっている。
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