ショッピングモールの幸福

ショッピングモールってなんであんなに幸福なんだろう。

今日はバイトでショッピングモール内の系列店にヘルプに行ってきた。初めてのショッピングモールだったけど、わくわく、どきどきが止まらなくって楽しかった。

もともと田舎出身なだけあってショッピングモールによく家族で行っていた。車の中ではよく椎名林檎を聴いていたっけ。椎名林檎のなかでも、お母さんが衝動的に買ったという「無罪モラトリアム」「勝訴ストリップ」の二枚は何にも代えがたい二枚。今は受け継いでわたしの手元に大切にとってある。
着いたそこにはお兄ちゃんもお母さんもみんながそれぞれ楽しめるもの、みんなで楽しめるものがちゃんと用意されていて、おいしいごはんがあって、それでいて、迷子になっても絶対に見つけられないことはない、という安心感があって。まるで楽園のようだね。

そんな幸福にまみれたフードコートでいろんな世代の人たちが流れていくのを目で追いながら、テーマパークで働いていた時のことをふと思い出した。ちっちゃな子と、二人だけのアイコンタクトをとって気持ちを通わせたり、食器の返却口でおばあちゃんと話したり。やっぱり人と話すこと、関わることにこそ、わたしは楽しみを見出すんだなぁ、なんてね。

知らない店舗っていうのは本当にわくわくする。あ、こういうやりかたもあるのか、こんなふうにスペースを使ったり、コミュニケーションをとっているのか、と新たな発見ばかり。いちはやく根本にあるルールや関わり方を察知して順応しようと、わからないながら足掻くのが楽しい。いろんな店舗のいい部分を、バイトのためだけではなく自分のためにめいいっぱい吸収したいし、最終的には本店に行きたい。わたしがそのバイト先に惹かれた理由を確かめに行きたいし、そのためにもっと尽力したい。

どこからこんなに湧き出てくるのかわからないけれど、そんな自分を少し嘲笑しながら、鼓舞しながら、次へ次へと泳いでいきたい。たいたいたい。たいばっかりだね。

ショッピングモールにヘルプに行くだけでこんなに言葉があふれる。先が思いやられる。とめどなく溢れる言葉に押しつぶされて死んじゃいそうだわ。

0コメント

  • 1000 / 1000