ハイボールがシュワシュワと

真夜中に来る「フィッシュマンズが良い」というだけの友達からの連絡がうれしい。

大好きなバンドの新曲がポジティブすぎてあとずさり。なんでもいいわけじゃない。
常に熱く、常にポジティブにいられたら最高だろうけれど、自分以上のそれを感じると、残酷にもさーっと潮は引いていってしまう。さーっ、さーっ。

日記をつけるのがたのしい。アナログのほう。くだらないイラストまじりの、いささか小さすぎる字にあふれた、見開きの週間ページ。感情と言葉の大渋滞。電車が走っていたり、パンダが「ぽっ！」としていたり、ハイボールがシュワシュワと音をたてていたり、トゲトゲがどこまでも伸びていたり、するよ。
このMVみたい。書いては消えて、消えては重ねて。淡々と、感情も音も文章も、グラスから飛び出す炭酸も頬を赤らめたばかりのパンダも、流れ落ちていく。ぐっちゃぐっちゃの、なんだかんだ愛おしい日常です。