これは祝日の朝のあんバター

ひさしぶりに自分のPCを開いたら、書きかけのまとまんないままの日記が出てきて、1時間以上かけてそれなりに書いてみたのだけど、あっけなく消えてしまった。もちろん、あ…と思ったけれど、少しだけせいせいして、まあそれはそれでよかったかなとも思った。

ゲームなんてほとんどやったことがないのに、自分でゲームを買った日のこと。「だってマックといえばダブチでしょ」と言いながら、わたしの「こうじゃないの?!」はこうじゃないって気づかされてびっくりした日のこと。涙が止まらなくて延々にシャワーを浴びていた日のこと。こねこねした手。「バスはちゃんと乗れるようになったよ」。バスに揺られながら、身につけているものも髪の色も爪の色も全部もう塗り替えられているって思ったときのこと。「全ての夢には続きがあるぜ あの希望には必ずパート2があるぜ」の歌詞に涙が止まらなかったこと、そのときの気持ち。何度も何度も言葉にしようとしたけれどどうにも言葉にならなくて、そのときにかき集めた気持ちの断片はもう光を失っていてかなしくなったときのこと。「我々のこれまでの道のりは美しかった。あと一歩だった」。居残りのココナツチョコレート。春みたいだ!と食べたかった桜のお菓子や、ずっと始めてみたかったぬかを抱きしめてレジに並んだ日のこと。祈るような気持ちで、四六時中一緒にいることはできないけれど、いつでも無事にいてねと思ったときのこと。

日々の断片はメモでも手書きの日記でもちゃんと残っているので、きっと笑いながら書ける日が来ると思うんだよね。これは祝日の朝のあんバター。

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