「ヌルいことやってんじゃねェよ!」

わたしってば毎週うらないチェックして、いつからそんなスピリチュアルになったの、なんて思っていたんだけれど、ふと、読み物として読んでいることに気がついた。結果どうこうではなくって、この人の文章が好きで読んでいるんだなって。

「ヌルいことやってんじゃねェよ!」「自分のことも周りのことも含めて全員私が面倒見てやるよ」「本気のド突き合い求ム」「私の本気見せてやるよ」

言いたい放題だな、その通り。「どうせなら」といった感覚はいつでも大切にしている。どうせ働くならなにか面白くやろう、どうせ雑用するならなにか学び取ろう、どうせあげるなら面白いものを、どうせやるなら本気で。どうせ関わるのなら、全力で関わってみよう、みるべきだ。全身全霊、全力疾走、後には引けない、後悔はしたくない、伝えられなかった色々をもう増やしていきたくない、なかったことにはできない、ではもう突き進むしかない。「ヌルいことやってんじゃねェよ!」なんて意外とこころのなかで思っちゃうこともあるし、言っちゃうこともあった。自分に対してなんか毎日、毎分毎秒思っている。いや、盛ったけど。ちょうどそういう時期にやっとなってきたところ。

でも、的確なところに惹かれるならば、うらない目当てだと思うんだけれど、わたしが吹き出したのはそこじゃない。文末の「楽しくなってきましたね!」

昔から、書いている人の人柄がにじみでちゃっている文章が好きだった。ふと読みたくなってポパイの八丁堀のページを開いてみた。やっぱりよい。

「僕は八丁堀に激しいシンパシーを感じている。ナードな眼鏡キャラだけど、デスメタル好きな僕」

媒体柄、ポパイは滲み出るというよりは絞り出している感じがするけれど、それでもやっぱりくすりと笑えるものはよいものだ。書いている人の高まりや勢いが伝わってくる。それこそが、ねりねり、ねるねるねーるねしていない文章だと思う。よい。ぐっとくる。


あしたから、また新しい場所とコミュニティに飛び込む。単発の派遣は、常にリベンジが出来ない。一発勝負。わたしに足りない瞬発力や応用力が勝手に身につかないかしら。と画策してのこと。現場現場で出会う、出会うというよりもすれ違うといったほうが正しいような人たちが面白い。旅をしているみたい。旅。

砂丘行きのバスの車掌さん、直島で出会って美術館を案内してくれた青年、ゲストハウスで話しかけてくれた中国人、山形の「だし」をおしえてくれたオーナー、金木駅で話したおばちゃん。

カフェの専門学校に行ったのちにカフェで働くお姉さん、7ヶ月前に福井から出てきたギャル、「メンチいる?」と話しかけてくれたキッチンさん、「お!いい返事!びっくりした」と言ってくれた人、最終日に手紙をくれた古田新太が好きなお姉さん、ガレットをつまみ食いしていた製造さん。

旅先や、就職活動、派遣とか、いきているだけでいろんな人とすれ違っていて面白い。いろんな人たちが、いろんなところで生活していると思うと心強い。あほかな?あほだね。

すれ違いばかりだとやっぱりすこしさみしいけれど、来る4月への助走として。新たな出会いにめげずに関係性を築くことの面白さを、よろこびを、存分にかみしめられるように。

「ヌルいことやってんじゃねェよ!」本気のド突き合い、しません? どついたるねん、な勢いで。いや、知らんけど。

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