なんだか強そう
1/28(Thu) NEWWW@www
メシアと人人/Gateballers/MARQUEE BEACH CLUB
メシアと人人初めて見れて面白かった。パワーとか轟音とか。とにかく音がばかでかい。
でもそのばかでかい音をかき分けて進んでいくと、確かで、はちゃめちゃ綺麗なメロディに辿り着く。好き勝手弾いて歌う彼らの根底にはそんな確かで淀みないものが流れているから、ただの轟音ではないんだろうな。だからこそ、いっさい迷うことなく突っ走れるんだろうな〜、びっくりするくらい生で聴く音が澄んでいてびっくりするくらい嬉しくなった。
きっとまたどこかででくわす気がして嬉しい。またどこかででくわしたとき、またそのときの、彼らの彼らなりの悪あがきが聴けるだろうか、いや、絶対聴ける。あがいてあがいて、あがいていこう。悪あがきは、聞こえは悪っぽいけれど、まったくもって悪いことではない。悪あがき、なぜ悪い。悪あがき最高。そんなことに気づかせてくれた。
あと、いろんなバンドがいるけれど、似たものが無意識的に思い浮かんでしまうことほど悲しいことはない。そんなつもりはないのに。そんな風にはみたくはないのに。
わたしの負けだ。
そこになにも感じられなかったわたしの負けなんだろうな、と、そういうときはいつも思う。何も伝わってこなかったし、ひとりよがりにさえ感じられた音楽。彼らは一体どうなりたいんだろう? 何を見て、何を歌いたいんだろう。どんな音を鳴らしたいんだろう。そういう意味で、バンドの意思というか、そんなものを無意識的にわたしは探してしまうんだなって虚しくなった。意識ありきのバンドでも、バンドありきの意識でも、それはどちらでもいいけれど、やっぱり何かしらの強い何かを感じたかった。もしくはそんなものまったく考えさせないくらいの勢いを見せてくれよ〜。くぅ〜。完敗である。
2回目のMARQUEE BEACH CLUBはやはり面白かった。彼らは必ず惹き込もうとしてくるし、何よりも楽しそう。それがすごく清々しい。変にねじまがってなんかいなくって、自分たちが愛されることを知っているし、愛されていることを知っているように感じる。自信がある。それは東京のバンドではないからなのか。地方バンドの底力なのか。もっともっとみてみたいって思った。
いい夜だった。
メシアと人人。史上最強の悪あがきバンド。全然、全くもって、いっさい、悪っぽい要素は持ち合わせていないのに、なんだか強そう。「強い」っていう事実よりも、ぺらっとした「強そう」よりも、もっともっとふわっとした「なんだか強そう」のほうがずっとずっと強そう。それは、想像ができないから。想像の範疇にはおさまらないから。想像できないものが一番こわくって、一番強いんだ。っていうのはだらだら書いていて見つけた真理。だらだら書くのもまぁ悪くない。
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