小さなミッフィーを

朝、窓際で読む本が、昼、ベンチで風を感じながら読む本が、日が射す電車の中で読む本が、夜、ベッドの中で読む本が、こんなにも幸福だってこと。

夏野菜カレーをつくって食べて、渋谷へ。誰かになにかを選ぶのが好きで、街にはきらきらしたお菓子がたくさん並んでいてわくわくした。

あとは、ミッフィーが好きな同期に小さなミッフィーを買った。近すぎず、遠すぎず。変に馴れ合うこともなく、入社した頃からきっとおんなじ距離感で。好きなことは違うけど、嫌なことやめんどうなことが同じだったから居心地がよかった。一度きり、泊まりで一緒に福岡出張に行ったときに中洲の屋台でだらだらしゃべったり福岡の夜を散歩したのがよかった。何かを話し込んだりはしないけどお互いのことをなんとなくわかっているのがよかった。「別に休みの日に遊んだりしない」なんて面と向かって言えるのがよかった。
そんな友達か友達じゃないかわかんないような友達がいてくれるのは心強いな、と思った。この小さなミッフィーはそんなの露知らずな表情で口を閉ざしていて、それもまたいいなと思った。

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