「俺たちはあの日の俺たちと 抱き締め会える日を夢見てる」
にじむ、にじむ、にじむ。たくさんのあたたかい言葉と、大きく手を振って送り出してくれた人たちの笑顔に。3年半通った道。少し足を震わせながら、電車の中で鼻をすすりながら昨日は帰ってきた。
お昼やすみに食べた、とびきり美味しいとんかつ定食。働いてる、と思った。働いてるとこんなにごはんが美味しいんだって。信じられないくらい美味しくて、あーよかった、がんばってきて良かったって思えたし、それをちゃんと伝えられたのでよかった。
はじまりがあれば終わりがあるものだなと思う。いろんな人の言葉から、知らないわたしが見えてくる。暑苦しくも精一杯思いを伝えてきた後輩に、何かがちゃんと届いていたことを知る。隣の席の先輩からは、「いつもやってない案件のカンプを見て「すげー!」って感動して思わず泣いてたときみたいな、あんな顔になれるようなこと、きっとたくさんあるから」って言ってもらった。一番の師匠からは、四つ折りされた手紙を手渡された。「ロックというかパンクというか」って、わたしは一体なんだと思われている? 有り難かった。
1年目、「お前のクソみたいな頭で考えるな」って言われてキーボードを濡らしながら残業していたときのこと。あのとき挫けていなくて本当によかった。焦ったり、悔しかったり、冷や汗かいたり、泣いたり、うれしかったり、喜んだり。ぜーんぶやってきてよかった。ぜーんぶの言葉も経験も気持ちも、意味のあるものにしてこれてよかったし、これからきっと、もっともっと意味のあるものになっていく。
「自分の手で学びとったものは君の身につく。そして君を助ける」
目が覚めると青空で、セミが鳴いていて、今までのわたしも、もらった言葉も、出会った人たちも、ぜーんぶ抱き締めて何回だってはじめてやるぜって思った。
paionia「跡形」
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