些末なおもいで
出だしの低音が際立つだけでこんなにかっこよくなるんだね。様変わり。好き。
気のせいか、持っている音源の方が声は気持ちよく混ざっていて好き。
MARQUEE BEACH CLUBは最初から色がきれいで好き。
新しめのPVを見ながら、どれだけ自分が色を好きだったか思い出した。
こういう色が好きだったとか、将来ショーウィンドウの中を作りたいと思っていたなぁとか。
体育会では毎回所属カラーの大きな大きなパネルを何週間もかけて描いていたし、
一つの案件でいくつも案を考えてポスターを描くのが大好きだった。
一つの文字をいろんなデザインで描くのも好きだった。模写も好きだった。
あほみたいに原色が好きで大きな紙に、水でほとんど薄めないままの絵の具をたっぷりつけた筆を滑らす感触が好きだった。あの、水が足りなすぎて滑らない感じ。でもしっかりとそれぞれの色が主張する感じ。
お花も好きだったし、子供の頃の将来の夢はお花やさんだった。
そういう些末なことを、最近思い出す。いろんなものが相まって自分が構成されているということ。
今の自分が全てではないということ。今が全てではあるけれど、それはある意味、今この瞬間が、全てではないということ。そう思うことができるようになって、すこしホッとできるようになった。
そういえば、ずっと前に”些末”って言葉がタイトルに入っている本を読んだことがあるなぁと、昔のノートをめくると確かにあった。
2010年、6月5日、日曜日、「些末なおもいで」
いろんな言葉のメモとか、感想とか、自分の生活のこととか。それをにやにやしながら読む。
「自然にふわりと笑った。焼きたての焼き芋をふたつに割ったときに湧き上がる湯気のように、ふわっと。」なんでこんなことをわざわざメモをしたのかわからないけれど、時をへても、今が夏でも、なんだか心の奥がぽっとあたたかくなった。
次に自動再生でROTH BART BARONが流れ始める。あたたかい夜だなぁ。
いろんな些末な、出来事や、わたしや誰かの思い出が、すこしずつつながっていけばいいな、と思う。
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