忘れらんねえことだらけ
忘れらんねえよは最高。
わたしは正義だしわたしは美しいぞ、と最強モード。まったく意味も必要もないのに、やっぱりまだ未熟なのでどうしても誰かに存在を肯定してもらわなくちゃいけないような気がしてしまう。大人になるにつれて、誰も肯定してくれなくなっていくけれど、忘れらんねえよはいつだって認めてくれる。これからもきっと、なにかを失ったり、なにかから逃げたり、なにかを得たり、わかったりしながら生きていくだろうけれど、なにもなくなっても、忘れらんねえよがあればきっと大丈夫だ。
なんで人間は忘れられないんだろう。忘れちゃえば、忘れられたら、って思っていた。でも結局忘れることなんてできなくて、それが人間で、そんな大切な人とか自分をかわいいとさえ思う。そんだけ忘れらんねえことがあるってしあわせだよね。
Zepp DiverCity、でっかいハコの真正面に掲げられた忘れらんねえよのフラッグ。そのポップで、単純明快で、どこか愛らしい、バンド名のようでメッセージのような、メッセージのようなバンド名を見ながら、ぽっとした。
そうだよなぁ、そりゃ、やっぱり忘れらんねえよなぁ、ってあったかい気持ちで、苦い顔で、泣きながら、笑っていた。
そんな、忘れらんねえことだらけの人類が、柴田さんが、大切な人たちが、自分が愛おしいし、かわいいよ。忘れらんねえことを、忘れらんねえよ~って笑って歌いながら、これからも生きていきたい。一緒に生きていきたいよ。
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