パンを焼きながら待ち焦がれている
どこに行きたいかわからない。そういえば「遠くに行きたい」と言いまくっていた日々はどうやって完結したんですっけ。あの頃からずいぶん悪態付いていた。BUMP OF CHICKENを服用している。とってつけた安心とさらなる思考。るるる。あと一曲だけね!と言いながら一晩。目の痙攣はうざったいし、ねむれない、べつになにも心配事なんてないっつーの。あああ。豚汁を温め直して、炊きたてのご飯をおにぎりにして。
このままではやばい!とフェイクワールドワンダーランド。チャットモンチーとか聴いておけばすぐにでも強気になれるだろうに。悪態が止まらない。あるゆえ、あるゆえ、あるゆえ。呪文のように唱えている。なにもしていないからなにも喋ることがないし、なにもやりたいことがない。20歳の特集を見ながら、冷めた気持ちでいた。しかしかわいいレイアウト。冷めた気持ちでいた。かわらずあほみたいな文章。冷めた気持ちが許せない。なんで気持ちは冷めていってしまうんだろう。熱ければ熱いほど、冷酷に。うまくゆかないものね。
しいたけが過去を振り返れっていうから!あたいはどこへむかえばいいの。
平坦な人生の中で、ちいさなものごとにあほくさく心を奪われるのは、抵抗なのかもしれない。なあ、放哉。どうなんだよ。つまらなくってつまらなくって、哀しい、いやいや哀しくなんてないぞ、わたしの人生。なんていう心の揺れ動きなんじゃあないか。そういうところが好きだよ、抗う気持ちが。うそうそ。もっときっとただのあほだったりするんだろう、そういうところも好きだよ。
太宰も安部公房も、放哉も、あほくさくって好きだ。
狂い咲く坂道。ダニー・ゴーが好きだよ。錆びた風が続いていくのよ。泣きながらも、桜か梅か、なんだかわからないけれど桃色の何かがぱあっと咲き誇っているのをみつけて、わぁ!って言ってしまった。綺麗だった。きっと、なんだかよく意味のわからない仮説を立ててつぶし、立ててつぶし、するよりもはるかに心はまっすぐで、わたしはそれを堪えることができない。
あーあ、元気なわたしで会いたいな。元気なわたしで、どこか遠くへ行きたいな。
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