あんまりそういうことは口に出さない方がいい

いろんなことを頭から取り払いたくて貪るように本を読む。

そうそう、こうやって生きて来た。誰にも邪魔はさせないぞ、と。

わたしはよくどうしようもなくくだらない気付いたこととか面白いこととかすぐ口に出しちゃうんだけど、あるとき人にあんまりそういうことは口に出さない方がいいと言われてからは少し気をつけている。どうせ同じ面白さはわかってもらえなくって変な奴だと思われるだけだよと。

たくさんのくだらないことが本には詰まっていて、あ、わたしだけじゃないんだって思った。

そうそう、わかるわかる。って網戸の部屋で一人で声を出して笑っている。

そうそう、こういう光景がわたしも好きだ。っていろんな場所を思い出してホッとしている。

わたしにだって誰にも邪魔されたくない時間はある。

ずっと前から、本に救われてきた。

なんだか久しぶりにホッとできた気がした。ひとりになれた気がした。

全部強がりなんだけど。

「カキフライが無いなら来なかった」

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