午後の最後の芝生
自分でせっせと張りつづけた予防線に手足がからまってぬけだせない。がんじがらめってなんだか音がかわいい。こんな毎日に慣れていくのがこわい。どうでもよくなっていくのがこわい。
午後の最後の芝生を刈るように、張りめぐらされたこれを刈ってくれたらいいのにと、たすけてと、他人任せにしながら、大きなボウルにお米をいれて延々と研ぐ。カレー屋さん。ぐるぐるとまわって、いろんなものがそこに吸い込まれていくような気になる。吸い込まれてくれればいいのに、そうやってお米を研ぐことが多すぎるせいか、そのときどきのいろんなものが全部溢れてきてしまうようになった。もう誰にも止められないのだ。
悲しくて悲しくてとてもやりきれない、このやるせないモヤモヤを誰かに告げようか~って陽気ぶってうたっている
0コメント