眼に映る良さ 映らぬ善さ

「ちがう、私の心の風景のこと。」

よしもとばななの言う「心の風景」や、BUMP OF CHICKENが唄う「宝物」のような瞬間が、とにかくたくさんあったから、今日のわたしのあたまのなかはたくさんの言葉や色や景色でいっぱいで、楽しいような、苦しいような一日だったよ。

偶然耳についたままだったイヤホンから溢れ出る大好きな音楽。どん!と全部があふれ出すような最高の瞬間。そんな、いつも通りの音と、そのとき目に映った光景が、きもちわるいくらい、一瞬の狂いもなく、リンクした。「今だ!」と大きく息をのむ瞬間。

銀座線の渋谷駅。いつもすこし胸が踊る瞬間。夕方にもなりきれない時間の空の色に、たくさんのビル群が輪郭までもがくっきりと、堂々と、映えていて、「ぐっときた」としか言い表せない自分にすこしだけ腹立ちながら、「来てよかった」と言葉を飲んだ。

東急百貨店のクリスマスツリー。きらきらしていて、ぽーっとした。わたしの大好きな季節が始まる。店内ももう装飾されていて、それらがいちいちわたしをどきどきさせる。色とりどりの丸や星。色とりどりって、すてきな言葉ね!クリスマスの準備から、クリスマス、そして大晦日にかけての、浮き足立ってきらきらしている、なんだかちょっとあほらしい、街や景色や人たちが好き。クリスマスの時期が大好きで、気づけば毎年、ディズニー、行っていたな。いちごやオレンジ、いちじくの入ったホットワインや、ホットココア。さむいときのグーフィーのファンキャップ。パピコ。ポテトをふりまいたり、チーズケーキを飛ばしたり、プリンに指突っ込んじゃったりしながらも、一生懸命だったあの頃。からあげ、ひとつくれたこと。あの場所には、たくさんの装飾品や、大きなツリーと一緒に、色とりどりのいろんな記憶や気持ちが、納められているのです。ほくほくしちゃうわね、んもう。

こんなにも知っていけるものがある!というのは、わたしにとって、これからの自分の人生を保証してもらえたような、安心感があるのです。好きです、大きな本屋さん。いろんな感情がぶわ〜〜っと湧いてきて、苦しい。何を、かはわからないけれど、振り切らなくちゃ、と焦れば焦るほど苦しくって、泣きそうになりながらずっと買えていなかった本をレジへと運んだよ。結果オーライです。

ひと足もふた足もはやい、お正月飾り。小ぶりの、身の丈にあったお正月飾りを毎年用意しています。"めでたや"の和紙のものが綺麗。今年は、お伊勢さんで買って来た鈴の酉もあるし、楽しみね。

たくさんの胸踊る瞬間をひとつひとつ思い浮かべながら、インスタグラムを更新していた。ぐっとくるものが多すぎて、ずうっと写真をとっていたいし、ずうっと文章もかいていたいね。こんな感じ、というのがぽんぽん浮かんできちゃったらもうとめられない。電車で、駅で、スーパーで。「月刊たいやき」を作っていた。泳げたいやきくん、目、つけちゃえ。ここはあずき色なの!なんて。あつあつの、香ばしいたいやきがうれしかった。


シュウマイの、ウ。朱色の空き箱が綺麗でずっと眺めていた。お土産、すきです。江國香織のチョコレイトのはなし。背広に入れられて粉々のクッキーやむきだしの八つ橋。シウマイの、ウ。

わたしのウォークマンがいよいよわたしの指を感知してくれないとき。一息つくと、さぁっと風がぬけて、気持ちがいい。

椎名林檎の「おだいじに」を聴きながら、紙芝居みたいに移り変わっていく光景を追いかける。あたまも、つめの先も、

と書きながらきのうはねむっていた。どんな続きを書こうとしていたんだろうね。
いろんなものが渋滞していることや瞬間に、すこしだけ安心する。

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