「目指した未来になんだ?って」

自分のことを書かなくなってずいぶんと時間がたってしまった。

不思議と書かないことで自分の気持ちが言葉にできなくなって、何かを尋ねられてもうまく答えられなくなって、ついに何も選べなくなってしまった。

「目指した未来になんだ?って悩んだり 達観したり こんな僕ありえない」

2019年10月、大阪城ホールでBiSHをみた。ひとつひとつの歌詞が音が、メンバーのいい顔してライブする姿が、それをみている清掃員の笑顔が。バッチバチに突き刺さって、胸がきゅうと締め付けられて、泣いていた。それから3ヶ月たった今、YouTubeのプレミア配信でそのライブ映像を見ながらまた胸がきゅうと鳴った。

大学時代、カネコアヤノのライブをみているときに、「よし」と思ったことがあった。
二つあった目の前の可能性。一つを選ぶ決断をした瞬間だった。カネコアヤノの挑戦的な目と歌声、そして姿勢。そして、そのイベントを作っている人たちのこと。それぞれに信じるものがあって、それに伴って選択している人たちのことを尊敬しているのだ。

そんなふうに、心を揺さぶられる瞬間をわたしは大切にして生きてきた。わたしにとって、心を揺さぶってくるものがいちばん正しく、いちばん偉い。そんなことさえも忘れて、もしくは気づかないようにして今を過ごしている自分がにくい。だからきっと、ずうっとおんなじことで気が晴れないんだろ。“わからないところまできてしまった”で済ますには人生はまだわたしをゆるしてはくれない。泣きながらでも、嗚咽しながらでも、這ってでも。わたしはわたしと向き合わないといけない。


BiSH「I am me.」

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